伴奏

2025年07月24日 12:14

この時期、音楽祭や合唱コンクールの伴奏に挑戦したいと、楽譜を持ってくる生徒さんがたくさん来ます。夏休み明けのオーディションが多いですが、なかには楽譜を持ってきて10日余りでオーディションというところもあって先日もそんな生徒さんから連絡をもらいました。

オーディションを勝ち抜くポイントは?楽譜を正確に再現することは第一ですが、それだけでは合格できません。曲想にもよりますが、リズムに乗れる、一定のテンポ感で弾ける、歌詞を理解してる、メロディーを感じながら弾けるなどポイントは多々あります。
オーディションまで時間のない時は、先ずはゆっくりでもいいから、最後まで同じテンポ感で止まらず弾き切る事が大切です。曲によっては特に左手などは届かない事もあるかと思います。その時は低い音、ベース音をとるなどで対応します。
時間がある程度取れるならば、曲のリズム、テンポ感をとらえる、歌詞の意味を理解する、歌える事も大切です。

仕事柄、よく合唱コンクールや、音楽祭を聴きに行きますが、ピアノは上手なのに、合唱と合っていないというケースが見られます。弾くだけのピアノの個人レッスンの生徒さんに多く見られるケースです。自分だけどんどん先走ってしまう、またはゆっくりになってしまう、歌の大きさに見合った音量で弾けない、これは自分以外の音に耳が向けられていないからです。
これまで多くの伴奏のオーディションに合格した私の生徒さんを見ていると、これらのことが自然にできていたなと感じます。
これはオーディションを受けるために気をつけていたことではなく、音楽で必要な要素を小さい時からレッスンで取り入れていたからです。

これから伴奏に取り組む生徒さん、今はYouTubeなど動画でもたくさん合唱曲が取り上げられています。先ずはたくさん聴いて、合わせて弾くなど他の音を聴きながら弾く事に慣れて下さいね。

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